ベッカム神話―全地球的アイドルの研究<<<

ベッカム神話―全地球的アイドルの研究
定価: ¥ 1,785
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発売日: 2003-04-28
ベッカムはなにも語らない。ピッチでクロスを上げる以外は。
おそらく世界の女性、幼児の間で最もその名前を知られているフットボーラー、ベッカム。
彼は何故にしてそのような存在たりえているのか?
ベッカムは素晴しいフットボーラーであるが、その才能、実績において空前絶後ではない。
しかし、フットボールのエンタテイメント産業化が、メディアの肥大化が、それらを受容し、歓迎する現代社会の変化そのものが、ベッカムを"ベッカム"たらしめるのだ。
そしてベッカムはなにも語らない。ピッチでクロスを上げる以外は、なにもしない。
政治的信条や性的嗜好を吐露することもなく、反戦運動やボランティア活動に参加することもない。
セレブリティーとしての〈透明な〉自己主張しかしない。
そこには"ベッカム"を〈消費〉する人々の数だけのテキスト(解釈)が存在する。
だからこそ、ベッカムは"ベッカム"たりえるのだ。
「"ベッカム"を理解するには、彼を見てはいけない」
帯にかかれたコピーはなかなかにキャッチーである。
著者は、ベッカムを取り巻く社会環境にスポットライトを当てることで"ベッカム"を解き明かそうとする。
そしてその試みはなかなかにうまくいっている。
「で、結局のところ、ベッカムっていったいなんなの?」
"ベッカム"の周りはよくわかりました。それが"ベッカム"だってことも。
でも" "のつかないベッカムの〈実像〉は見えてこない。
周りの星々はきらきらと輝いているのに、かんじんの部分だけは真っ暗である。まるで電波望遠鏡に写ったブラックホールのように。
もしかして、ベッカムに〈実像〉なんてないのかもしれない。
なぜか突き放されたような虚無感、徒労感が残った1冊でした。
新たなベッカムの魅力
文句なしに面白く、興味深い本です。
スポンサーが彼をどのように扱っているかが手にとるように判り、
また、彼の人間性もそこから垣間見えて、新しいベッカムの魅力が判ります。
日本のTVコマーシャルでもよく見かけるようになった彼を、周囲の連中がどのようにさばいているかが大変興味深く、面白く書いてありました。


